クリームリキュールの製造
クリームリキュールはクリームとブランデー、ウィスキー、ウォッカなどのアルコール と混合されたエマルジョンで、濃縮されている場合があります。
たいていの場合、砂糖、全脂粉乳、低脂肪乳固形分、香味料、着色料、保存料、また増粘剤と安定剤(クリームとアルコールの分離を防ぐ)役割を果たすカゼインナトリウムなど、他の物質も添加されています。
プロセス
基本的な製造工程には次の3段階があります:
- アルコール、クリームあるいは他の水溶液相で粉末材料の分散
- プレエマルジョンを作るための予備混合
- 容器内で分離しない安定したエマルジョンを作り出すため、通常高圧ホモジナイザーを使用しての均質化
課題
従来のアジテーターではいくつかの課題に直面します:
- 材料を完全に液中に取り込み、分散、溶解するには長い混合時間が必要になる
- カゼイネートや粉ミルクなどの粉体は凝集性が高く粉ダマになりやすいが、従来のアジテーターでは粉ダマの分解が容易ではない
- カゼイネートは容易に溶解できず、クリームに直接加えた場合は特にすぐに粘度が上がってしまう
- アジテーターでは高圧ホモジナイザー工程前に必要な安定した小粒径のプレエマルジョンにするための十分な剪断をかけることができない
- 品質の基準を達成するためには高圧ホモジナイザーに複数回かける必要がある
- 熱に弱い材料が多い
- アルコール分の揮発を防ぐ必要がある
ソリューション
既存の設備にシルバーソン インラインミキサーを組み込むことでこの課題に対処することができます。バッチ型ミキサーやフラッシュミックス(液体/粉体混合システム)もこの工程に適しています。下の原理で処理されます:
Stage 1
ローターブレードの高速回転によって強力な吸引が生まれ、液と粉末材料がワークヘッド内に引き込まれます。
Stage 2
ワークヘッド内で材料に強力な剪断がかけられます。ローターブレードとステーター内壁の間のクリアランスで凝集体が分解されます。ダマのない溶液がすばやく作り出されます。
Stage 3
インラインミキサーのセルフポンプ効果で材料はステーターを通ってタンク内へ押し出されます、同時に新しい材料が連続的にワークヘッド内に引き込まれます。段階的に粒子が小さくなってゆき、高圧ホモジナイザーに適した均一なプレエマルジョンに仕上がります。
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Stage 1
Stage 1
ローターブレードの高速回転によって強力な吸引が生まれ、液と粉末材料がワークヘッド内に引き込まれます。
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Stage 2
Stage 2
ワークヘッド内で材料に強力な剪断がかけられます。ローターブレードとステーター内壁の間のクリアランスで凝集体が分解されます。ダマのない溶液がすばやく作り出されます。
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Stage 3
Stage 3
インラインミキサーのセルフポンプ効果で材料はステーターを通ってタンク内へ押し出されます、同時に新しい材料が連続的にワークヘッド内に引き込まれます。段階的に粒子が小さくなってゆき、高圧ホモジナイザーに適した均一なプレエマルジョンに仕上がります。
メリット
- 粉ダマのない混合
- 混合時間の短縮
- 安定したプレエマルジョンとさらに安定した最終製品
- 均質で粒子の小さいプレエマルジョンができ、高圧ホモジナイザーにかける時間も大幅に短縮
インライン型ハイシアミキサー
- 大きい処理量に対応
- 粉末を液中に取り込むために効率的なタンク内アジテーターを併用
- 空気の混入がない
- 既存の設備への取り付けが容易
- セルフポンプ効果
- 高サニタリーモデルあり