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応用例

醸造 - 濾過助剤の分散

一般的にビール(特にラガー)は貯蔵前に液中のイーストや他の固形分が濾過されます。これによって自然に清澄化するための貯蔵時間を短縮すると同時に、安定性と貯蔵寿命が向上します。最も広く使われている濾過助剤(もしくは濾過材)は合成非晶質シリカ(二酸化ケイ素)で一般的に珪藻土と呼ばれています。さまざまな商品名が付けられています。

プロセス

珪藻土の懸濁液はフィルターにかける前に別途事前に用意しておきます。固形分はビールの種類に対して求められる濃度によって異なります:

従来のアジテーターを使った一般的な珪藻土の準備方法は次のようなものです:

  • タンク(容器)を水で満たす
  • 渦を発生させるように設置したアジテーターを始動する
  • 粉体を少しずつ渦に加える
  • 粉体が完全に分散し、固形分が液中に均一に広がるように混合し続ける

課題

従来のアジテーターの使用ではいくつかの課題が発生します:

  • 珪藻土は濃度が非常に低く、発塵が多い
  • 粉が浮きやすい。粉体を液と混ぜるには強力な撹拌が求められ、その結果として発塵が多くなり、また空気の混入を増大させてしまう
  • 粉ダマができないように粉の投入量を慎重にコントロールする必要がある
  • 安定した溶液を作るために凝集体を細分化する必要があるが、アジテーターではできない
  • 完全に分散・混合させるには時間がかかる

ソリューション

シルバーソン フラッシュブレンドを使用すると工程時間を大幅に短縮すると同時に高品質な溶液を作ることが可能です。処理の原理は下の通りです:

 

 

Stage 1

タンク内の液が遠心ポンプによってベンチュリー管を通ってインラインミキサーに引き込まれます。液がベンチュリー管をはやい速度で流れるときに粉末フィードホッパーの下のチャンバーでバキューム効果が生まれます。混合された溶液はインラインミキサーのセルフポンプ効果によりタンクへ戻されます。

Stage 2

粉体は特別設計されたホッパーから供給します。水が循環し始めると粉末フィードホッパーのバルブが開きます。粉体がベンチュリー管に引き込まれ液体と粉体が合流し、すぐにインラインミキサーに入ります。

Stage 3

インラインミキサーのワークヘッド内で液体と固形分に強力な剪断がかけられます。粉体の投入が完了したらバイパスバルブを開け、フラッシュブレンドを高速循環モードにします。短時間の循環でタンク内の材料全てがフラッシュブレンドを通過し水和がすばやく完了します。


メリット

フラッシュブレンドは多くの点で従来のアジテーターより優れています:

  • 大幅な工程時間短縮
  • すばやく大量の粉を投入することが可能
  • 高い均一性と再現性
  • 安定した粉体供給量の制御が可能
  • 操作が容易
  • 洗浄が容易 - フラッシュブレンドはCIP洗浄に対応した設計
  • 自動化が容易にでき、工程管理コンピューターへの接続が可能
  • 発塵が少ない - フラッシュブレンドは集塵システムとの組み合わせが可能
  • ユーザーや工程の条件に応じた粉体供給システムをカスタマイズすることが可能
  • バルクコンテナシステム(FIBC’sなど)との組み合わせが可能
  • 特殊な粉体に対応したオプションホッパーあり

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