応用例
二酸化チタンの高速分散
二酸化チタン(TiO2)は化学的に不活性できわめて不透明性と白色度が高く、この特性のため、さまざまな産業において広く使用されています。
プロセス
二酸化チタンは一般的に粉体で流通していますが、油や水相に分散した形態の場合もあります。使用用途はさまざまあり、それに応じてプロセスも異なりますが、工程条件は基本的に共通します:
- 二酸化チタン(TiO2)は通常粉体で、たいていの場合はさらなる細粒化(粉砕)が不要
- 不透明度や光沢性を最大限に引き出すため、TiO2を十分に分散させ、製品中に均一にする必要がある
- 発塵・溶剤放出を最小限に抑えなければいけない
課題
従来のミキサーやアジテーターでは下のような課題が生じる可能性があります:
- 水、溶剤、ワニスや他の溶液に加えたときに粒子が再凝集しやすい
- 従来のミキサーでは凝集体を効果的に分解できない
- 均一に分散するには長時間の混合が必要
- 長時間のプロセスは溶剤放出につながる
- 粉体は定量ずつ投入するように制御しなければならず、時間がかかると同時に発塵が増える
ソリューション
シルバーソンミキサーの高速回転、高剪断によってこれらの課題に対処することができます。
ワークヘッドの働きでTiO2粒子を液中にすばやく分散し、短縮された工程時間でより均一な製品に仕上げます。
タンク内でバッチ型ミキサーを使用することもできますし、下図のように循環システムの既存のプロセスにシルバーソンインラインミキサーを組み込んで使用することもできま す:
メリット
- TiO2を水相もしくは有機溶剤にすばやく投入することができるため、発塵を抑えることが可能
- ワークヘッド内のローター/ステーターの高剪断作用によって硬い凝集体をも分解するすることが可能
- 密閉型のシステムでのプロセスが可能で、溶剤放出を抑えることができる
- エネルギー効率が良く経済的
- 大幅に短縮された時間で均一な分散ができ、機械の摩耗を最低限に抑え、メンテナンス作業や部品交換を最小限にできる
処理量、配合、原材料、最終製品の粘度に応じて、各工程条件に最も適したシルバーソンミキサーを選択します。
ウルトラミックス
- すばやく大量の粉を投入することが可能
- 高粘度液でもタンク内の活発な流動
- 化学産業から厳しいサニタリー性を要求される分野にいたるまで様々な用途に対応した設計になっています
- 清掃が容易‐CIP定置洗浄に対応
- メンテナンスが容易‐摩耗部品や軸受けのないシングルミキシングヘッド
- より高いせん断が求められる場合、SILVERSONインラインミキサーを組み合わせることができる