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応用例

グラフェンの生産

グラフェンが、2004年にグラファイトから最初に分離されて以来、その可能性は世界の想像力をとらえて離さないものとなりました。六角形または「ハニカム」構造の炭素原子の単層で構成される2次元材料は、非常に強力で導電性が高くなっています。 おそらくもっと興味深いことには、その薄さが紙一枚の100万分の1ということにあります。これらのユニークな特性により、グラフェンは、電子機器、スマートパッケージング、バイオ工学、スーパーキャパシタ、ナノデバイスなどでの応用が期待される魅力的な材料となっています。しかし、商業的な可能性はかなり大きなものでしたが、ごく最近まで、欠陥のないグラフェンを得るために採用されるプロセスでは、ごく微量の製造がやっとで、商業的に発展していくことはまだまだ現実的ではありませんでした。

現在、研究が進み、実験室でグラフェンを製造するための信頼性のある方法が確立されつつあり、次のステップであるスケールアップの開発が進行しています。

実験室から商業生産まで

シルバーソン高せん断ミキサーは、研究者たちに、グラフェン製造のスケールアップを実現するための確かな方法を提供しています。 グラファイトからグラフェンを抽出するために使用される方法の一つが、液体中でのせん断剥離です。ローターステーターミキサーの高せん断力は、溶媒系または特定の界面活性剤中のグラファイトから欠陥のない数層のグラフェンを剥離することができます。この手法は シルバーソン L5M-Aミキサー, によって、簡単に再現することができます。

スケールアップ技術

シルバーソンでは、生産ユニットと同じ精度の公差で試験室用ミキサーを設計、製作をしています。 実際に、Silversonミキサーの広範なモデルにおいて、等価な周速度とせん断速度を得ることができます。

このことは科学雑誌、NatureMaterials, に掲載された研究で実証されました。その研究はアイルランドのダブリンにあるトリニティカレッジダブリンのナノデバイスに関する研究センターのチームがスケールアップを可能とするグラフェン生産を実現したというものでした。シルバーソンミキサーは、米国およびその他の地域での同様な成功事例においても、その使用が報告されています。

スケールアップは、 シルバーソンのすべてのミキサーの設計と製造において重視されている基礎的な技術目標です。 そして、グラフェン生産をスケールアップするための重要な要件が、一貫性のある攪拌条件なのです。当社のエンジニアは、グラフェン生産のスケールアップに関する科学的研究について、学術および工業化の専門家たちと緊密に協力してきました。この新しいテクノロジーの開発を支援するシルバーソンの取り組みの一環として、同社は社内の テスト設備を クライアントの実地試験のために提供しています。


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